ある意味、新しい挑戦です

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今回のマチザイノオト、準備にかなりの時間をいただきました。ある意味、新しい挑戦だからです。
今までの建物は、住宅や店舗として、ある程度の基盤整備をしているタイプの建物なのです。こんな当たり前のことですが、その「意味」が本質的に、よくわかっていませんでした。ここは認めます!!

この建物は、基本的に倉庫としての造りですから、配管、配線などは必要最低限のことしかしていません。じゃ、新築の家に、新設するみたいなもんじゃん!…というわけにもいきません。つまり、その中間的な、もっとも面倒な作業と位置付けられるのです。しょ、職人さん、ごめんなさい!
この件については、またあらためて、別の回で書きます。

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仕切り直して、小さな「オフィスづくり」DIY中、、、相変わらず、ゆるゆるい文字が得意な西田の看板、使いまわしで定番化しました。内川DIY部隊が結成され、どんどんメンバーも増えてきました。今回は、富山県立大の学生さんで、地域づくりの研究をしているグループの4人が協力してくれました。そしてなんと、今回は自衛官の若者が2名!!頼もしいっす。

この現場の第1回目は、荷物の片付け、そして、壁の解体です。処分する荷物、けっこーあります。実はわたくし、タイヤを運んでいて、3年ぶりにやってしまいました。例のあれです、ギックリです。2年前からひねり体操を続けて、腰の調子が良くなり、すっかり気を抜いていました。ここ1ヶ月、さぼってしまった罰です。

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ということで、もう座ることができません。ギックリ腰って、じわーっと時間が経つと痛くなるんですよね。今日は、だまし、だまし、なんとかやり過ごしました。途中、いつものメンバーが、さっと来て1時間くらい手伝ってくれて、さっと帰っていったり、差し入れ持ってきてくれて、様子見て帰ったり、なんだかんだと賑やかな1日でした。

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荷物は1階に運んで、あとはハイエースに積むだけの状態に。それから、いよいよ壁の解体です。ここから事件が起きました。この辺りの町家は、隣とぴったりとくっついているため、ちょっとした振動が命取り!それなりに気を使って、あまり派手にガンガンと音を立てないようにしたつもりですが、作業をはじめて、すぐに両隣の方がやってきました。「もうちょっと静かに、そっとやってくれないか!」と注意を受けました。予想以上にお隣の壁にダメージがあるようです。バールでトントンとこちらの壁を叩くと、想像以上に響くそうなのです。

せっかく手伝いに来てくれた皆にも、神経使うような作業をさせてしまい、大変申し訳ない気持ちですが、やはり、お隣さんのことが第一です。その後、どうやったら、響かずにできるか、色々と工夫をしました。

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そこへ救世主が…。なんと、お隣さんの息子さんが、解体の仕事をされていたようで、様子を見に来たついでに、壁の壊し方をレクチャーしてくださいました。バールの先端で、グリグリと穴を空け、そこに曲がったほうの先端をツッコミ、ぐいぐい、手前に引っ張る、すると、ある程度の塊の壁がゴソッと外れます。おーっと、歓声があがり、希望の光が差し込んできたのが見えました♫

それから、その応用編として、さらに色々な方法を編み出し、完全攻略法を確率しました。もう、振動もなく、作業的にもスピードアップしました。隣のお兄さん、ありがとう!

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壁の大半は、その日のうちに壊すことができました。あとは、解体した壁の処分です。あと、ゴミもいっぱいある。ハイエースのピストンで、いったい何往復するのか?!では、皆さん、お疲れ様でした。これに懲りずにまた来てください。今日は、とにかく、まったく役に立たないわたしでした。


明石 博之

[組織] グリーンノートレーベル(株)
[役職] 代表取締役
[職業]場ヅクル・プロデューサー

1971年広島県尾道市(旧因島市)生まれ。多摩美術大学でプロダクトデザインを学ぶ。大学を卒業後、まちづくりコンサル会社に入社。全国各地を飛び回るうちに自らがローカルプレイヤーになることに憧れ、2010年に妻の故郷である富山県へ移住。漁師町で出会った古民家をカフェにリノベした経験をキッカケに秘密基地的な「場」をつくるおもしろさに目覚める。その後〈マチザイノオト〉プロジェクトを立ち上げ、まちの価値を拡大する「場」のプロデュース・空間デザインを仕事の軸として、富山のまちづくりに取り組んでいる。

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