ついに、内川のランドマークの一部が消えた…
ついにこの日がやってきました。
内川の景観的な魅力が詰まった、この建物群の一部、映画「人生の約束」のロケ地となった重要な建屋ですが、老朽化が進み危険だと判断した持ち主さんは、中の蔵を残して建屋を解体することを決意されたようです。
地域では保存とか、活用とか、何年も前から何かと話題にあがる場所だったのですが、現実的には維持管理も大変です。持ち主さんは苦渋の決断だったと察します。
このお隣の建物も同様、時間の問題となってきました。
結局のところ、周りで船頭が沢山居ても先には進めず、事は起きず。本当の当事者になるためには、建物を購入してリスクを背負い、そこから協力者を募るべきかもしれません。
一方で、自分の建物は自分で何とかしなさいよ!という理屈もあり、その先には地域コミュニティがどうあるべきかが問われるわけです。
この度の件、今まで色んな地域で経験したことの縮図です。いよいよ時間がなくなってきました。
明石 博之
[組織] グリーンノートレーベル(株)
[役職] 代表取締役
[職業]場ヅクル・プロデューサー
1971年広島県尾道市(旧因島市)生まれ。多摩美術大学でプロダクトデザインを学ぶ。大学を卒業後、まちづくりコンサル会社に入社。全国各地を飛び回るうちに自らがローカルプレイヤーになることに憧れ、2010年に妻の故郷である富山県へ移住。漁師町で出会った古民家をカフェにリノベした経験をキッカケに秘密基地的な「場」をつくるおもしろさに目覚める。その後〈マチザイノオト〉プロジェクトを立ち上げ、まちの価値を拡大する「場」のプロデュース・空間デザインを仕事の軸として、富山のまちづくりに取り組んでいる。
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