水辺と路地と猫に出会う、ゆるゆる散策「内川さんぽ」

  • 復活したところてん write 明石 博之

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    昨年の12月、火事でお店が焼けてしまった人気のところてん屋さん。内川をはさんで、六角堂の向こう側にあります。
    なんと、3日前、復活しました!!!

    ご主人は古野さん、いい感じのおじいちゃんです。
    ファンの方々からの熱い要望により、もう一度、店をやってみることにしたんだそうです。

    ところてんは、ほかのところ(店)から仕入れてるみたいですが、ここが人気なのは秘伝のたれです。美味いです!

    お値段は1つ、100円!安過ぎでは?!
    古野さんいはく、もうじいちゃんだから、お客さんが喜んでくれればそれでいいそうです。

    内川に寄られた方は、ぜひ、名物のところてんを食べてみてください!

  • 内川沿いの気になる空き家 write 明石 博之

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    どうしても人ごとだとは思えないのです。
    内川沿いにあって、六角堂の3軒先にある、元中野染工さん。表の通りから内川に面したお庭まで続く長細い町家風の素敵な建物です。母屋とくっついている立派な蔵まであります。

    もったいないことに、ここが空き家になっています。
    もう、持ち主さんも気にかけてないのか、二階の屋根の瓦が崩れ落ちて、屋根の一部が崩落していたり、壁に穴が空いていたりと、もう随分と老朽化が進んでいます。

    ご近所の方の話では、中野染工さんが営業している頃は、新湊一帯のお宅は、必ずと言っていいほど、こちらに暖簾を頼んでいたそうです。この地区のお家は、お祭りになると軒先に家紋の入った立派な暖簾を飾ります。

    ちょっと失礼して、割れた窓ガラスの隙間からお家のなかをのぞいてみると、僕の大好きな世界が広がっています。建物の奥には、内川沿いから注がれる優しい光が溜まっている空間が見えます。歴史が積み重ねた人の営みの跡や、平然とした蔵の面持ち。あぁ、たまりません…。

    この建物の運命は、いったいどうなってしまうんでしょ。人様の持ち物だと言うことは重々承知ですが、これは内川の魅力を語るに欠かせない必要な財産、そう「マチザイ」なのです。

    なんとかできないものでしょうか。
    持ち主さんの意向はわかりませんが、どなたかが譲り受けて住むか、六角堂のように人々が集うお店にするか、色々な方法はありますが、とにかく無くなってほしくない!!

    六角堂を見つけたときから気になってます。多分、次の冬を越すのは厳しいかもしれません。あー、どうしよう、どうしよう…。ここに住んでみたいとか、ここでお店をしてみたいとか、誰かいませんか?!

  • 考えると眠れなくなる家 write 明石 博之

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    新湊らしい風景ですが、ちょっと待ってください。
    もし、このお家が、両側のお家よりも後に建てたものなら、外壁はどうやってつくるんでしょうか?!それとも壁ないの?

    あ、それとこちらの正面の戸は、僕の背よりも低いです。
    お家のなかはどうなってるんでしょうか…。

  • 内川さんぽ~ここにしかない風景 write 明石 博之

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    富山県射水市にある漁師町(新湊)を流れる「内川(うちかわ)」は、富山新港と庄川の河口をつなぐ水路です。

    川と言っても、高低差がないのでほとんど流れがありません。
    この、ゆる~くカーブした川沿いに築70、80年の木造建築が所狭しと建ち並んでいます。

    そして、訪れた人が口を揃えて言うことは「水面まで近いね」です。それが、内川の“ここにしかない風景”を創り出してします。
    両岸に停泊している定置網漁の漁船は、活気と静寂を演出する装置として一役買っています。

    地元の人が思う以上に、魅力のある風景です。

  • 内川さんぽ~直線がない建物 write 明石 博之

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    …と言っても、もともとはまっすぐに建っていた建物です。
    柱は傾き、壁はずれて、屋根はうねり、直線を保っている個所が見当たりません。まるで線画のラフスケッチみたい。

    このあたりは、築70年くらいの建物がほとんどで、耐久年数も過ぎて、そろそろ建て替えを迎えている、、、そんなまちです。

    人が住んでいるお家は、すでに建て替えや改修が終わっていますが、人が住んでいないお家は、取り壊しを待つしかありません。

    建物はその地域の文化そのもの。そのまちらしい景観を構成する大事な要素。経済市場主義とは違うしくみで、どうにか保存する方法ってないもんかなぁ、、、と思う「内川さんぽ」でした。

  • 内川さんぽ~東西を分ける「東橋」 write 明石 博之

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    新湊の内川にかかる15本の橋のうちの1つで、いなカフェ「六角堂」予定地の目と鼻の先にあります。
    (いや15本じゃね~という人もいるでしょうが)

    スペインの建築家セザール・ポルテラ氏が基本デザインを担当したとのこと。なぜか、漁村の風景ともマッチしてます。

    さて、この「東橋」ですが、内川にとって非常に重要なポジションにあります。一説によると港湾エリア(富山新港)と河川エリア(内川)の境界線にあたるとか。でも、それは管理上の問題であって、住民には関係ない??

    …ボートの免許をもっている人ならわかりますね~。

    内川さんぽをしていると、時々、この東橋でお弁当を食べたり、夕涼みをしながらビールで乾杯している人を見かけます。

    ここで育つ子供たち、羨ましいぞ!!

  • 春が待ち遠しい 内川さんぽ write 明石 博之

    昨年の夏の写真です。内川さんぽ、を心から愛するひとりです。つまり、「路地萌え」なのです!写真をよく見ますと、微妙に風景が変わっていることに気づきました。やっぱり、建物の取壊しの流れは止められないのですね…。この風景、全国的に唯一無二のものです。間違いありません。

    皆さん、春になったらぜひ、内川を散歩してみてください。心をぐっと掴まれるような、何か訴えかける風景に出会うことができると思います。観光客の人とか、散歩を楽しむ人が増えてきたら、ここで古民家を利用して、何か商売や活動をやってみたい、という人が増えるかもしれません。

    それなりに全国各地を見てきた人間です。この地の価値がよくわかります。間違いなく、富山の宝です。